👉 冠婚葬祭で失敗しない“黒の違い”を販売歴15年以上が解説

突然ですが皆さんは、
👉 「礼服」と「無地のブラックスーツ」の違い
わかりますか?
実際の販売現場で礼服を探しに来られたお客様が、無地のビジネス用ブラックスーツ売場で立ち止まっている風景を本当によく見ます。
ご説明して実際に並べて見せて、ようやく違いを理解していただけるパターンがほとんどです。
本当に少しの違いだけですが、実際は全く違うもので、わかっていないと間違って購入してしまう可能性もあり非常に危険です。
今回はそんな、
・礼服
・ブラックスーツ
の“わかりにくくも明確な違い”を解説していきます。
ネットで「礼服 メンズ」と検索して出てくる様々な情報がありますが、
「格式が〜」
「正礼装が〜」
など難しく感じる内容も多く、お客様からも、
👉 「結局なにが違うんですか?」
という声をかなりいただきます。
この記事では、実際の販売現場でよくある勘違いや失敗例も交えながら、
👉 “本当に知っておくべき実用的なポイント”
をスーツ販売歴15年以上の販売員目線でわかりやすくお伝えします。

礼服とブラックスーツは何が違う?
まずは何が違うのか簡潔にお答えします。
一番大きい違いは“黒の深さ”
礼服の黒は、
👉 “漆黒”
と表現されます。
それに対して通常のブラックスーツは、少しグレーがかったような薄めの黒になります。
単品で見るとわかりづらいですが、実際に比べてみると正直かなり違います。
礼服は冠婚葬祭専用
ビジネス用のブラックスーツではない、いわゆる漆黒の礼服はフォーマルシーン専用の洋服になります。
要は、
👉 “衣装枠”
のスーツになるので、ビジネスシーンでは使用しません。
用途としては、
・冠婚葬祭(結婚式・葬式)
・オケージョン(式典)
などになります。
ビジネス用ブラックスーツは仕事用
対してビジネス用のブラックスーツは日常使い用スーツです。
実用性重視で、色も黒は黒でも漆黒に比べ薄めが基本になります。
これは、
👉 「仕事用の黒」
であることがわかるように差別化されているためです。

なぜ黒スーツで代用すると違和感が出るのか
礼服とブラックスーツは同じ黒無地でも使用する場面が異なります。
葬式では黒の差がかなり出る
同じ黒と思って葬式にビジネス用ブラックスーツで参列してしまうと、想像以上に色の薄さが浮き彫りになってしまいます。
基本的に葬式は、参列者のほとんどが漆黒の礼服を着用しています。
つまり意識しなくても、
👉 “周囲との比較”
が発生してしまうのです。
また、礼服に使われることの多いフォーマル専用生地である、
👉 「タキシードクロス」
と呼ばれる生地は、深い黒を表現しやすく、落ち着いた上品な艶感が特徴です。
通常のブラックスーツだと、どうしても見劣りしてしまいます。
結婚式はまだ許容されやすい
結婚式に関しては、葬式に比べると、
👉 「絶対に礼服」
という空気感は少し弱まります。
それでも日本では、
👉 「冠婚葬祭=礼服」
というイメージが強いため、礼服での参加がやはり無難です。
若年層であれば、例えばリクルートスーツとして準備したブラックスーツでも最低限の「黒無地」という部分は踏襲しているため、ギリギリ許容されるケースもあります。
ただし、
・就活感
・生地感の軽さ
・黒の浅さ
などはやはり出やすく、大人っぽさは出しにくくなります。
なお、お祝い事でも漆黒の礼服を着る文化は日本特有のものです。
これは大手スーツチェーンが、
👉 「礼服1つあれば冠婚葬祭は大丈夫」
というセールスを広く打ち出した影響も大きいと言われています。
海外ではネイビースーツなどのダークスーツが一般的です。
近年はSNSやネットの普及により、本来お祝い事はネイビー系が基本という認識も徐々に広まりつつあります。
就活スーツは特に注意
冠婚葬祭にリクルートスーツを着るのは、先述の通り絶対NGというわけではありません。
ですが、
・就活感が強く垢抜けない
・生地感が軽く安っぽく見えやすい
・黒の濃淡差が目立ちやすく目立つ
など、どうしても、
👉 “若さ”
👉 “頼りなさ”
が出やすくなります。
そのため、社会人になったタイミングで礼服を準備しておく方が無難です。

礼服にも種類がある
この辺がネットで「フォーマル メンズ」で検索するとよく見かける知識系の項目です。
正直知らなくてもどうにかなりますが、しきたりの知見としては知っておいて損はないです。
一括りに礼服といっても、実はいくつか種類があります。
ブラックフォーマル
黒を基調とした礼服全体の総称で、
・慶事(祝い)
・弔事(お悔やみ)
の両方で着用可能です。
ちなみに一般的に“礼服”と呼ばれているものは、
👉 「準礼装(準喪服)」
に分類されます。
正礼装・準礼装・略礼装とは?

・正礼装 → モーニングコート、燕尾服
・準礼装 → タキシード、ディレクターズスーツ、喪服(一般的な礼服)
・略礼装 → ブラックスーツ、ダークスーツ
本国では、
・祝いかお悔やみか
・昼か夜か
などで細かくルールが分かれます。
ただ、日本ではそこまで厳密に浸透していないのが実情です。
こだわり過ぎなければ、一般的な礼服(準喪服)で十分対応できます。
タキシードやモーニングとの違い
代表的な正礼装には、
・モーニング
・タキシード
などがあります。
これらは格式の高い式典やパーティー向けで、お悔やみの場ではマナー違反になります。
また正礼装には時間帯のルールもあり、
・日中 → モーニング
・18時以降 → タキシード
が基本になります。
礼服で失敗しやすいNG例
礼服の主なNGパターンは、
・サイズ感
・コーディネート
・色選び
です。
サイズが大きすぎる
礼服はオーバーサイズで着用している人が非常に多いです。
原因としては、
「次に着る時、体型が変わって入らなかったら嫌だな…」
という心理があります。
さらに、昔の販売現場では、
👉 「礼服は一生もの」
というセールストークもかなり多く使われていました。
これを言われると、
「この礼服を一生着るんだ」
という感覚になり、本来のジャストサイズよりかなり大きいサイズを買ってしまう方が多いです。
ですが、その礼服は一生は着ません。
スーツは日焼けや経年劣化も発生しますし、決して永久に着られる洋服ではありません。
スーツはサイズ感が命です。
礼服のタイトフィットはおすすめしませんが、大きくしてもジャストサイズから1サイズUP程度までにしておきましょう。
いくら着たくて着る服ではないとしても、
だらしなく着用するのはマナー違反になってしまいます。
シャツ・ネクタイを間違える
冠婚葬祭を礼服(準喪服)で統一する場合、基本的にはVゾーン(シャツ・ネクタイ)で印象を差別化します。
結婚式
結婚式に参列する時のシャツは、ボタンダウン以外の白シャツが無難です。
主役との関係性や会場の雰囲気によっては多少の色柄物も可能ですが、暗すぎる色や派手すぎる柄は避けた方が安全です。
ネクタイは、
・白
・シルバー
などが使いやすく、同色のポケットチーフがあればより綺麗にまとまります。
お葬式
お悔やみでは白黒のフォーマル配色を徹底します。
シャツは白無地、襟型はレギュラーカラーが一般的です。
ネクタイは黒無地が基本。
素材はシルクかポリエステルが定番ですが、過度な光沢は避けましょう。
また、
・ポケットチーフを入れない
・ネクタイのディンプルを作らない
など、装飾を控えるのもマナーです。
靴やベルトがカジュアル
シューズは黒の内羽根を選ぶのが一般的です。
カジュアル感の強い、
・外羽根
・ローファー
などはマナー違反になります。
また、フォーマルシーンでは茶靴も基本NGです。
シューズ・ベルトは黒で統一しましょう。
ベルトも、
・メッシュ
・ゴム
・布ベルト
などは避け、シンプルな黒のレザーベルトを選ぶのが基本です。
黒なら何でもいいと思っている

「黒=フォーマル」と考えて全てのアイテムを黒で統一してしまうのもNGです。
大切なのは、
👉 “フォーマル用として適切か”
という視点です。
初心者はどんな礼服を選べばいい?

黒無地が基本
黒色の濃淡は素材や織り方、染め具合によって多少差がありますが、基本は黒無地です。
シンプル2ボタンでOK
礼服にはダブルや3つボタンもありますが、現在は2つボタンのシングルが定番です。
迷ったらシンプルな2ボタンを選べばまず失敗しません。
サイズ感が最重要
ダボつくほどのオーバーサイズや、張りジワが出るほどのタイトフィットはNGです。
程よくゆとりのあるジャストサイズを選びましょう。
ネット購入は少し注意
これは礼服に限った話ではありませんが、ネットでは、
・黒の深さ
・艶感
・サイズ感
など細かな違いがわかりにくいです。
時間がない場合は仕方ありませんが、可能なら実店舗で試着して選ぶ方が安心です。
コーディネートについて合わせて読みたい
👉 スーツに合う革靴の選び方はこちら
【内部リンク:革靴記事】
👉 スーツとネクタイの合わせ方はこちら
【内部リンク:ネクタイ記事】
👉 スーツのサイズ感についてはこちら
【内部リンク:サイズ感記事】
👉 スーツに合うベルトの選び方はこちら
【内部リンク:ベルト記事】
まとめ
日本では本国ほどフォーマルスーツの使い分けを厳密に求められることはありません。
ですが、
👉 礼服の“漆黒”とビジネス用ブラックスーツは別物です。
特に葬式では黒の違いがかなり目立ちます。
実際、販売現場でも、
「黒なら同じだと思っていた」
という方は本当に多いです。
これから新調する方は、
✔ 濃い黒無地
✔ シンプルな2ボタン
✔ ジャストサイズ
この3つを意識すれば大きく失敗しません。
また、
・シャツ
・ネクタイ
・革靴
・ベルト
など、小物選びも非常に重要です。
ネット上には様々な情報がありますが、まずは、
👉 “基本を外さないこと”
を優先して選びましょう。
冠婚葬祭は頻繁にあるものではありません。
だからこそ、いざという時に慌てないよう、社会人になったタイミングで準備しておくのがおすすめです。



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