👉 浮かない・ダサくならない結婚式コーデを販売歴15年以上が解説

みなさんは結婚式に着ていくスーツってどんなものを想像しますか?
礼服?
スリーピーススーツ?
それともいつも着ているネイビースーツ?
どのスーツが正解かは、実は場面ごとに変化するのです。
「結婚式だからこのスーツでいいや」という決め方だと、もしかしたら会場で浮いてしまって恥ずかしい思いをすることもあるかもしれません。
今回は販売現場でもご相談が多い「結婚式に着ていくスーツスタイル」についてです。
何が正解で何が失敗か。
順守必須のしきたりと、リアルな近年のトレンドを踏まえて、初めて結婚式に参列する方にもわかりやすく解説していきます。
スーツ販売歴15年以上。これまで数多くの結婚式用スーツ選びをお手伝いしてきた経験をもとに解説します。

結婚式のスーツで大事なのは「清潔感」と「祝い感」そして「誠意」
フォーマル感とパーティー感が融合した雰囲気の結婚式でのテーマは、清潔感とお祝い感、そして呼ばれたことへの感謝の体現です。
ビジネス感が強すぎると浮く
「スーツを着る」という点は同じでも、結婚式とビジネスでは着こなしのイメージが全く違います。
いつも仕事で着ているスーツ、くたびれたシャツ、ビジネス臭の強いネクタイ、ボロボロのベルト&シューズ。
それでは場面に対して不相応であり、そして何より招待されたことに対しての「誠意」が伝わらないことが1番の問題だと考えます。
派手すぎてもNG
お祝いの席において大事なのは、ポジションをイメージすることです。
目立つべきは「主役」である新郎新婦であり、招待された参列者は「引き立て役」に徹することがセオリーです。
また、よくあるNG例ですが、「フォーマル感」=「ギラギラ感」と勘違いをして、あたかも2000年代の派手派手しいホストのようなスタイリングになっている人もよく見かけますが、完全に場違いでありマナー違反です。
ちょうどいい華やかさ”が大切
参列者として身なりの謙虚さが大事ですが、フォーマルシーンのスタイリングは「清潔感」「上品さ」、そして少しの「華やかさ」も求められます。
その「華やかさ」が、ドレス初心者の人には解釈が難しく迷ってしまう部分です。
やり過ぎず、ルールを守った上での少しの洒落感、といったイメージです。

結婚式で使いやすいスーツの色
これは人によって、あるいは年代によっては「あれ?そうなの?」となる部分ですが、そこには理由と正解があります。
王道はネイビー
元々オケージョン(式典)、特にお祝い事に関してはネイビースーツが基本です。
ブルーよりもトーンの暗いネイビースーツは黒に近いフォーマル感があり、世界的にもネイビースーツは結婚式のようなフォーマル感が強い祝いの式典では定番のスーツになります。
黒に近く、しかし色物であることから、ブラックフォーマルにはない華やかさも併せ持つ最適解のスーツになります。
グレーも定番
ネイビーに次いで、グレースーツも結婚式では使いやすい色になります。
重厚感のあるブラックスーツ、ネイビースーツに比べて、落ち着いた柔らかな印象になり、周囲に威圧感を与えません。
また、フォーマルは多色使いを嫌います。
グレーは色彩のない無彩色(白黒ベース)の色であることからフォーマルシーンに相性がよく、暗過ぎず明る過ぎないグレースーツは昼夜どちらにも使用しやすいことも利点の1つです。
黒スーツ(礼服)はどうなの?
これはミドル以降の年代の人には違和感があると思いますが、外国では基本的にお祝い事にブラックスーツは本来NGです。
日本において、礼服が結婚式に着ていく定番着として普及しているのには、高度成長期から大手スーツ屋がこぞって「冠婚葬祭には礼服1つで対応可能」というセールスを謳った結果であり、外国では通用しません。
それでも日本では浸透しきったその考えは親から子に受け継がれ、今でも「礼服で参列すれば間違いない」という独自の文化を形成しています。
真っ黒コーデは危険
フォーマルシーン=黒という安易な想像で、全身オールブラックにしてしまう人も少なからずいますが、黒はお悔やみのイメージが強くなってしまいます。
黒のスーツ自体は先に述べた通り使用可能ですが、Vゾーン(シャツ、ネクタイ)は顔色が暗くならないように明るいものを選ぶようにしましょう。

シャツ・ネクタイ選びの基本
フォーマルシーンの着こなしには明確な正解が存在します。
シャツは白が最強
シャツに関しては、その場に欠かせない清潔感、フォーマル感を併せ持った白シャツ一択です。
色物のシャツはどうしてもカジュアルな印象が強く出てしまい、フォーマルシーンには使いません。
最近のSNSで「フォーマルとカジュアルの中和」や「バランス」などと見聞きしてチャレンジしたい気持ちはわからなくはないですが、フォーマルシーンは個人的な気分でチャレンジしていい場所ではありません。
失敗したくなければ、大人のマナーとして場をわきまえましょう。
ネクタイはシルバー・白・淡色系
フォーマルシーンは簡潔にいうと白黒の世界です。
単色=フォーマル感
多色=カジュアル感
これが縮図です。
そしてネクタイは、その大半が3色構成の柄物で、スーツスタイルにおいてネクタイが1番スタイリングを多色使いにしてしまうアイテムになります。
何が言いたいかというと、フォーマルでイタズラに色を使っては失敗するということです。
フォーマルシーンではネクタイは意識的に暗くならず、無彩色である白・シルバーを選びましょう。
会場や面子によって若干の外しが可能であれば、華やかな艶感のあるパステルカラーやペールトーンの淡めの無地柄なら使える場合もあります。
黒ネクタイはNG
黒のネクタイは基本的には弔事(お悔やみ)限定です。
祝いの場にはふさわしくありません。
Vゾーンは明るめが最低限のマナーです。
ポケットチーフはかなり効果大

結婚式用に最低限そろえるなら、まずはシルバーネクタイと白かシルバーのポケットチーフがおすすめです。
スーツを買い替えなくても、Vゾーンを整えるだけで一気に結婚式らしい雰囲気になります。
これはビジネスでスーツを着ている人でもあまり縁がないアイテムなので、「わざとらしくて恥ずかしい」というイメージで避ける人も少なくないですが、ぜひポケットチーフは入れてください。
販売現場でもお客様に「ポケットチーフって必要ですか?」とよく聞かれます。
私の答えは「必ず必要ではないです」。
でも「必ずあったほうが良く見えます」です。
その心は、もちろん胸元にポケットチーフが刺してある方が華やかなのもありますが、第一の理由としては「非日常なアイテム」だからこそ、
非日常な場所(結婚式)に参列するために準備してきた誠意を表現できるからです。
また、非日常な場所に招かれる準備ができている“大人のマナー”を体現できるのもメリットです。
基本はシルク素材ですが、面積量も少なく比較的安価で購入できるので、初心者の方でも簡単に結婚式コーディネートの演出が可能になります。
迷ったら、とりあえず白のポケットチーフを1枚準備しておくと安心です。

革靴は何を合わせればいい?
シューズは場所によって制限を受けるアイテムです。
フォーマルシーンで着用推奨できるものは以下の通りです。
黒内羽根が基本
革靴で迷う場合は、黒の内羽根ストレートチップを選べば必ず失敗しません。
結婚式だけでなく、冠婚葬祭やビジネスにも使いやすいため、1足持っておくとかなり便利です。
これは冠婚葬祭で共通の基本です。
黒の内羽根ストレートチップを選択すれば失敗はありません。
ちなみに内羽根とは……
【画像差し込み】
内羽根・外羽根比較
内羽根=フォーマル感
外羽根=カジュアル感
ちなみに内羽根でも少し注意点があり、昨今流通しているアウトソールが不自然に分厚いスポーティーなものや、エナメル素材のものはフォーマル過ぎて普通の礼服やスーツが追いつかないので避けましょう。
茶靴はどこまでOK?
基本的にフォーマルの場でブラウンシューズは避けられます。
垢抜けを狙うにあたり、少し明るめなネイビースーツには色合わせがよくコーディネート上は相性がいいですが、茶色はカジュアル感が出やすく、革靴においても主にドレスダウンに使う色なので、使うにしても色は控えめなダークブラウンに抑えましょう。
ローファーは少し注意
ローファーはレザー素材であっても形式上はカジュアル靴です。
ただ最近は、素材やフォルムで少しドレッシーなローファーをスーツに合わせるスタイリングも受け入れられていて、会場のドレスコードが少し緩い場合は、色と素材に気をつければ着用は可能です。
ただし、足の甲に金物のついたビットローファーや、学生靴の定番であるコインローファーはさすがに合わないので避けたほうが無難です。

スニーカーは基本難しい
結婚式の会場に選ばれる格式のあるホテルやチャペルといったドレスコード環境下では、スニーカーはNGです。
同じスーツだからといって、フォーマルの世界にビジカジの形式を持ち込んではいけません。
ただし、会場自体にドレスコードがない場合(大衆向けレストランの貸切など)は例外です。

ベスト・スリーピースは必要?
「あれば良い、なくてもダメではない」が、ないと少し不便なのがベストです。
あればかなり華やか
ベストは装飾として結婚式との相性も良いです。
単品のベストを組み込むことにより、良い意味でわざとらしい“非日常感”が出るので写真映えも抜群です。
加えて、スリーピース(スーツと同素材のベスト構成)は、スーツとして格式が向上し、よりフォーマルシーンに対応力のあるスタイリングに昇華します。
なくても問題ないが…
もちろん、ベストなしの2ピース(ジャケットとパンツ)スーツでも問題ありません。
参列者は謙虚に、というセオリーもあります。
しかし、ドレスコードには「シャツは下着」という概念があり、会場内でジャケットを脱ぎたくなった時、その下にスーツと同等の素材のベストがなければ、その場に不相応な格好となってしまいます。
食事の際など、合間でジャケットを脱ぐのであればベストを着用していきましょう。
ベストだけ浮くパターン注意
当たり前ですが、ベストもコーディネートの一部です。
カジュアルなニットベストは御法度です。
そしてフォーマルは多色使いを嫌います。
ダークスーツに派手なベストは、パーティーシーンにのみ許されたスタイリングです。
少し派手にしたくなる時もありますが、会場の格式や面子の具合を意識して慎重に選びましょう。
場合によっては周りから浮いてしまい、悪目立ちしてしまうこともあります。

結婚式でやりがちなNG例
販売現場でお客様の準備が間に合わない、もしくはこだわりが強く「この人こうなるんじゃないかな?」というのが数パターンあります。
就活感が強い
これは若年層のお客様で、結婚式の予定日が近々で準備が間に合わない人に多いパターンです。
スーツが新調できず、手持ちのブラックスーツ(大体リクルートスーツ)で間に合わせる人もたまにいらっしゃいます。
ダメではないですが、正直周囲にバレています。
その上でシャツ、ネクタイも普段のものを着用してしまうと、ただのビジネスマンが結婚式に迷い込んだような浮き方をしてしまいます。
やむなくビジネス用のスーツを使う時は、せめて白シャツ、白かシルバーのネクタイ、ベストといった、準備に日にちがかからないアイテムだけは揃えてフォーマル感の補填をしましょう。
葬式みたいになっている
フォーマルのコーディネートは一辺倒ではありません。
お祝いにはお祝いの、お悔やみにはお悔やみの装いがあります。
外装の黒は問題ないですが、せめてVゾーンに関しては華やかなものを選びましょう。
派手すぎる
前述ですが、フォーマルの黒=モード系のオールブラックではありません。
シャツ、ネクタイも黒ではお祝い感は出ません。
また、黒のスーツやシャツ、タイにラメ糸など派手すぎてギラギラするもの、不自然に尖ったシューズ、主張の強いベルト(ハイブランドのロゴなど)は、せめてビジネスシーンでのこだわりであれば容認される場面もありますが、フォーマルな場所には不相応です。
バッグや小物が雑
バッグに関してはフォーマルは制限が強く、特にメンズのバッグは機能性が強く出たものが多く、フォーマルシーンに完全対応のバッグはせいぜいクラッチバッグくらいです。

ベルトはシンプルなバックルの本革ベルトを選びましょう。
シューズとベルトはセットなので、同色のものを選べば失敗しません。
二次会はどこまで崩してOK?
ここから一気にパーティームードに変化します。
可能なら装いにも変化をつけたいですよね?
一次会より自由度は上がる
もちろん二次会の会場によってはそこまで崩せない場合もありますが、基本的には二次会の方がドレスコードは下がる構成にされる場合が大半です。
披露宴から継続して参列の人は、衣装替えには至らないでしょう。
ノータイにする、蝶ネクタイに付け替えるなどして変化をつけるのが一般的です。
二次会から参加の人は、茶靴やローファーでカジュアルにするもよし。
ドレスコードがスマートカジュアル(ジャケット着用義務のみ)の場合は、スーツではなく少しドレッシーに組んだジャケパンスタイルも面白いですね。
ただし会場次第
長々と書いてきましたが、上記はあくまで一般的な結婚式のものです。
極論、ドレスコードは場所に対して発生する格式なので、会場がホテルなのか、チャペルなのか、タワーのレストランなのか、大衆レストランなのか、はたまた個人の居酒屋なのかで、着用すべき服装は変化します。
“祝いの場”は忘れない
冒頭にも触れましたが、大切なのは、
「この場の主役は新郎新婦」
「参列者は引き立て役」
そして、招待されたことに対する誠意を体現することです。
これはどんなドレスコードにおいても重要視しなければならない考え方です。
大人のマナーとして、相手の立場になって装いをイメージしましょう。

初心者は結局どうすればいい?
スーツスタイルは正解が決まっているスタイルです。
覚えがなければ失敗しますが、覚えてしまえば正解が見えてきます。
迷ったらこれでOK
- ネイビースーツ
- 白シャツ
- シルバーネクタイ
- 白チーフ
- 黒内羽根
これならまず失敗しません。
関連記事
まとめ
- 大事なのは清潔感と祝い感
- ネイビーが最も万能
- 真っ黒コーデは注意
- ベスト、小物で印象はかなり変わる
- 派手すぎず地味すぎないが正解
- そして相手への「誠意」が大事
結婚式のスーツスタイルは、単なるファッションではありません。
新郎新婦への敬意や、お祝いの気持ちを服装で表現する場でもあります。
だからこそ大切なのは、
「オシャレを頑張り過ぎること」
ではなく、
👉「場に合った誠意のある装いを意識すること」
です。
迷ったらまずは、
- ネイビースーツ
- 白シャツ
- シルバーネクタイ
- 黒内羽根
この王道を意識しましょう。
基本を押さえるだけでも、結婚式での印象はかなり変わります。




コメント