
突然ですが、みなさんは革靴にシューツリーを使っていますか?
「シューツリーって何?」
という方もいるかもしれません。
紳士靴店でディスプレイされている革靴の中に入っている、木製のアイテム。あれがシューツリーです。
一般的には「シューキーパー」と呼ばれることもあります。
シューツリーは、革靴を高級に見せるためだけの飾りではありません。
履きジワや型崩れを整え、革靴本来のシルエットを保ちながら長く履くために役立つシューケア用品です。
今回はスーツ販売歴15年以上の経験をもとに、シューツリーの効果や正しい使い方、初心者が失敗しにくい選び方を解説します。
この記事では「シューツリー」と表記しますが、「シューキーパー」も同じ目的の商品を指す名称として使われています。
📌この記事は定期的に内容を見直し、最新情報へ更新しています。
革靴にシューツリーは必要?【結論】

革靴をきれいな状態で長く履きたいなら、シューツリーは優先して揃えたいシューケア用品です。
ブラシやクリームは革靴の表面を整えるために使いますが、
それだけでは着用による履きジワやつま先の反り、甲部分のへこみを整えられません。
シューツリーを入れると、革靴の内側から適度な張りを与えながら保管できます。
すべての革靴に高価なシューツリーを用意する必要はありませんが、
着用頻度が高い革靴や、大切に履きたい革靴から優先して揃えるのがおすすめです。
シューツリーを使う3つの効果

履きジワを整える
革靴を一日履くと、歩行によって足の甲部分にシワが入り、つま先も少しずつ反り返ります。
履きジワを完全になくすことはできませんが、
シューツリーを入れることで革へ内側から適度な張りを与え、深く癖付くのを抑えられます。
履きジワの谷部分は乾燥や負担が集中しやすいため、
革靴の形を整えた状態で保管することが大切です。
型崩れを抑える
革靴は履き込むほど足になじんで柔らかくなります。
履き心地がよくなる一方で、何も入れずに保管すると、
甲部分がへこんだり、つま先の反りが強くなったりすることがあります。
シューツリーを装着して内側から支えることで、革靴本来のシルエットを保ちやすくなります。
靴磨きを行う際にも、シューツリーを入れておくと革靴がへこみにくく、
ブラッシングやクリームの塗布がしやすくなります。
靴内部の湿気対策を補助する
一日履いた革靴の内部には、足から出た汗による湿気が残っています。
無塗装の木製シューツリーには、靴内部に残った湿気を吸収する働きが期待できます。
特にレッドシダーは、木材特有の香りと吸湿性を持つ素材として、シューツリーに多く使用されています。
ただし、シューツリーだけで靴内部を完全に乾燥させられるわけではありません。
👉汗を多くかいた日や雨で濡れた日は、風通しのよい日陰で革靴を休ませてからシューツリーを入れましょう。
シューツリーの正しい使い方

革靴の状態を確認してから入れる
通常の着用で靴内部がそれほど蒸れていなければ、革靴を脱いだあと比較的早めに装着しても問題ありません。
革が形を戻しやすい段階で入れることで、履きジワやつま先の反りを整えやすくなります。
一方で、汗を多くかいた日や湿度の高い日は、数時間ほど風通しのよい日陰で湿気を逃がしてから入れると安心です。
雨で内部まで濡れている場合は、すぐに装着せず、表面の水分を拭き取って自然乾燥させましょう。
保管中は入れたままで問題ない
サイズと形状が革靴に合っていれば、保管中はシューツリーを入れたままで問題ありません。
革靴を履く直前に取り外します。
ただし、装着時に強い力が必要だったり、革が不自然に張ったりする場合は、
シューツリーが大き過ぎる可能性があります。
無理なく装着でき、甲部分へ適度な張りが出ているかを確認しましょう。
革靴はローテーションして休ませる
シューツリーは毎日使用できますが、同じ革靴を毎日履き続けるのはおすすめしません。
一日履いた革靴は、できれば一日以上休ませましょう。
複数の革靴をローテーションし、履いていない間にシューツリーを入れることで、
形を整えながら湿気を逃がす時間を確保できます。
💡シューツリーで形を整えることも大切ですが、革靴を長持ちさせるには同じ一足を毎日履き続けないことも重要です。
一日履いた革靴には汗や湿気が残るため、できれば複数足をローテーションし、履いていない革靴を休ませる時間を作りましょう。
革靴を含めたスーツ全体の着回し方については、
▶︎スーツは何着必要?ダサくならないローテーションの正解で詳しく解説しています。
シューツリーの選び方
自宅用なら木製がおすすめ
自宅で革靴を保管するなら、基本的には木製シューツリーがおすすめです。
代表的な素材には、レッドシダーとブナがあります。
| 素材 | 特徴 | おすすめ用途 |
|---|---|---|
| レッドシダー | 木材特有の香りがあり、無塗装なら吸湿性も期待できる | 自宅での日常保管 |
| ブナ | 硬さと重量があり、耐久性や安定感を得やすい | 大切な革靴の保管 |
| プラスチック | 軽量で持ち運びやすいが、木製のような吸湿性は期待しにくい | 出張・旅行 |
出張や旅行には、軽量なプラスチック製も便利です。
木製とプラスチック製のどちらが優れているかではなく、使う場所と目的から選びましょう。
革靴に合ったサイズを選ぶ
シューツリー選びで最も重要なのがサイズです。
基本的には、商品の対応サイズと革靴のサイズを照らし合わせて選びます。
ただし、同じ26cmでも、革靴は木型によって全長・幅・甲の高さ・つま先の形状は異なります。
装着時に強い力が必要な場合は大き過ぎる可能性があり、中で簡単に動く場合は小さ過ぎる可能性があります。
適切なサイズは、無理なく装着でき、革靴全体へ適度な張りが出るものです。
👉サイズ表記だけでなく、革靴の幅や甲の高さ、つま先の形状も確認しましょう。
高価なシューツリーでも、革靴の木型に合わなければ十分な効果を得られません。
構造より革靴との相性を優先する
シューツリーには、スプリングの力で前後へ張りを与えるバネ式や、
2本の金属チューブで安定させるツインチューブ式などがあります。
バネ式は比較的装着しやすく、初心者向けの商品にも多く採用されています。
ツインチューブ式は左右にぶれにくく、安定感を得やすいのが特徴です。
ただし、構造だけで良し悪しは決まりません。
革靴の木型やサイズに合っていることを最優先にしましょう。
初心者がやりがちな失敗

サイズを確認せず購入する
大き過ぎるシューツリーを無理に入れると、革が強く押し広げられ、サイズ感や形が変わる可能性があります。
反対に小さ過ぎると、履きジワや型崩れを十分に整えられません。
購入前に対応サイズと商品形状を確認しましょう。
濡れた革靴へすぐに入れる
通常の着用後は比較的早めに装着できますが、雨で内部まで濡れた革靴へすぐ入れるのは避けましょう。
水分を拭き取り、風通しのよい日陰である程度乾燥させてから使用します。
木製なら何でも吸湿すると思う
木製でも、表面にニスやコーティングが施されている商品は、無塗装の商品より吸湿性が限定的です。
湿気対策を重視する場合は、素材だけでなく表面仕上げも確認しましょう。
初心者におすすめのシューツリー3選

シューツリーは、価格が高ければ必ずよいわけではありません。
ここでは、用途とサイズの選びやすさが異なる定番3商品を紹介します。
💡価格や在庫、商品仕様は変わる場合があるため、購入前に商品リンク先の最新情報を確認してください。
初めての木製タイプなら「Collonil アロマティックシーダーシュートゥリー」
初めて木製シューツリーを購入する方には、Collonil アロマティックシーダーシュートゥリーがおすすめです。
アロマティックシーダーを使用し、履きジワや型崩れ、靴底の反りを整えながら、靴内部の湿気や臭い対策も補助します。
メンズはS・M・Lの3サイズ展開。汎用性の高い形状で、
ドレスシューズだけでなく、カジュアルシューズやスニーカーにも使用できる通常商品として案内されている点もポイントが高いです。
- 初めて木製シューツリーを購入する人
- 履きジワと湿気の両方を対策したい人
- サイズをS・M・Lから簡単に選びたい人
サイズ展開が大まかなため、対応サイズだけでなく、装着時の張り具合も確認しましょう。
👉Collonil アロマティックシーダーシュートゥリーの最新価格を確認する
細かくサイズを選ぶなら「Boot Black CB2061シュートリー」
革靴に近いサイズを細かく選びたい方には、Boot Black CB2061シュートリーがおすすめです。
ブナ材を使用したスプリング式で、さまざまな革靴へ合わせやすいベーシックな木型を採用しています。
メンズサイズは23.5cmから27.0cmまで展開されており、S・M・L表記の商品より、革靴に近いサイズを選びやすいのが特徴です。
- 革靴に近いサイズを細かく選びたい人
- 耐久性のあるブナ材を選びたい人
- 日常的に履くビジネスシューズへ使用したい人
👉Boot Black CB2061シュートリーの最新価格を確認する
大切な革靴に合わせるなら「コルドヌリ・アングレーズ EM260S」
お気に入りの革靴に使う本格的なシューツリーを探している方には、LA CORDONNERIE ANGLAISE(コルドヌリ・アングレーズ)EM260Sがおすすめです。
天然のブナ材を使用した高級シューツリーで、甲が高め・幅が広めの革靴に合わせやすい形状を採用しています。
価格はエントリークラスのシューツリーより大きく上がりますが、大切な革靴のシルエットをできるだけきれいに保ちたい方や、
シューツリーそのものの作りにもこだわりたい方に向いたハイエンドモデルです。
EM260Sは日本人向けのラスト(木型)に多い甲高・幅広寄りの形状なので、
細身の革靴やロングノーズの革靴では別モデルの方が合う場合があります。
購入前に使用する革靴の木型やサイズとの相性を確認しましょう。
- 大切な革靴へ本格的なシューツリーを使いたい人
- 甲が高め・幅が広めの革靴を所有している人
- 素材や作りにもこだわったハイエンドモデルを選びたい人
👉コルドヌリ・アングレーズ EM260Sの最新価格を確認する
初心者が選ぶならどれ?
- 初めての木製タイプ:Collonil アロマティックシーダーシュートゥリー
- サイズの細かさ重視:Boot Black CB2061シュートリー
- 大切な革靴・ハイエンド:コルドヌリ・アングレーズ EM260S
迷った場合は、使用する革靴のサイズと形状を確認したうえで、初めてでも選びやすいCollonilから検討するとよいでしょう。
ただし、S・M・Lの中間に当たるサイズや、細身・幅広の革靴には合わない可能性があります。
サイズを細かく選びたい場合は、Boot Black CB2061が候補になります。
よくある質問

シューツリーは脱いですぐに入れても大丈夫?
通常の着用でひどく蒸れていなければ、比較的早めに入れても問題ありません。汗や湿気が多い日は、数時間ほど風通しのよい日陰で休ませてから入れましょう。
保管中は入れっぱなしでも大丈夫?
サイズと形状が合っていれば、基本的には入れたままで問題ありません。革が不自然に張っている場合は、サイズを見直してください。
革靴1足につき1組必要?
理想は1足につき1組です。一度に揃えるのが難しい場合は、着用頻度が高い革靴や、大切にしたい革靴から優先しましょう。
プラスチック製ではダメ?
型崩れを抑える目的なら使用できます。軽量なので出張や旅行に便利ですが、木製のような吸湿性は期待できません。
シューツリーを入れると革靴が伸びる?
適切なサイズなら、革靴を大きく伸ばすための道具ではありません。大き過ぎる商品を無理に入れると、革靴の形やサイズ感が変化する可能性があります。
まとめ

シューツリーは、革靴の履きジワや型崩れ、つま先の反りを整えるために役立つシューケア用品です。
自宅で使うなら、形状を支えながら湿気対策も補助できる木製タイプが向いています。
選ぶときは、価格や見た目だけでなく、革靴のサイズ・幅・甲の高さ・つま先形状との相性を確認しましょう。
装着時に強い力が必要だったり、革が不自然に張ったりする商品は適切ではありません。
最初からすべての革靴へ用意する必要はないので、
まずは着用頻度が高い一足や、大切に履きたい一足から取り入れてみてください。
関連記事
💡シューケア用品を一式まとめて揃えたい方はこちら。
【靴磨きセットのおすすめは?初心者に必要な道具と失敗しない選び方を販売歴15年以上が解説】
💡革靴のお手入れに必要な道具と基本手順はこちら。
【革靴の手入れ方法|初心者でも5分でできる簡単シューケア】
💡革靴クリームの選び方はこちら。
【革靴クリームのおすすめ|初心者が失敗しない選び方を販売歴15年以上が解説】
💡革靴クリーナーの選び方はこちら。
【革靴クリーナーのおすすめは?初心者向けに選び方・使い方・注意点を解説】
💡馬毛ブラシと豚毛ブラシの使い分けはこちら。
【馬毛ブラシと豚毛ブラシの違いは?革靴の手入れでの使い分けを販売歴15年以上が解説】
💡防水スプレーの必要性や使用するタイミングについてはこちら。
【革靴に防水スプレーは必要?正しい使い方とおすすめを販売歴15年以上が解説】




コメント